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佐山 隼敏*; 鈴木 和彦*; 島田 行恭*
PNC TJ1612 96-001, 84 Pages, 1996/03
HAZOPは、国内外において数多くのプラントプロセスに適用され、その有用性が高く評価されている。しかし、実プラントの解析を進めるためには多大の労力と時間を要する。このような問題に対して、計算機によりHAZOPを支援するためのシステムが提案されている。本報告書では、動力炉・核燃料開発事業団の委託により(株)三菱総合研究所が開発したHAZOP支援システムをいくつかのプラントに適用し、支援システムの汎用性を確認するとともにいくつかの問題点を提示する。プロセスプラントには制御回路などの電気回路を含むが、これら回路に対するHAZOPの手順を示す。さらに、システム工学の入出力の概念を基礎とし、論理型人工知能言語Prologを用いて開発したHAZOP自動解析システムについて報告する。異常の因果関係の分類を行い、要素の異常に関するデータをデシジョンテーブルにより整理し、データベースとして計算機に格納しておく、知識ベースとして計算機に入力する対象プロセス固有の情報を基に、ずれに対する原因、影響をデータベースの検索により取り出し、HAZOPの解析結果として出力する手法である。
長縄 弘親; 館盛 勝一
Analytical Sciences, 10, p.309 - 314, 1994/04
被引用回数:15 パーセンタイル:57.3(Chemistry, Analytical)ピューレックス抽出工程で用いられるTBPは、有機相において水和し、また部分的にTBP分子どうしが会合して二量体等を生成する。TBP-硝酸の二液系を理解するためには、このTBPの水和、会合の問題を正確に把握しなければならないが、TBPを用いた抽出系は、40年以上にわたり研究されているにもかかわらず、これらの問題は今だ明確にされていない。抽出剤自身の性質のうち、水和や会合は第3相生成の機構を解明するうえで最も重要な因子の1つと考えられ、本研究では、これらの問題を重点的に扱った。本研究はTBPと水との錯形成という立場から水和及び会合を考察するもので、水の分配のデータに基づき2つの錯体、TBP・HO及び(TBP)(HO)の生成を見い出した。TBPの濃度が0.3mol/l(8.1vol%)よりも大きいときには、さらに、水和数の非常に大きいミセル様会合体が生成するが、そのことについては、続報(II)で発表する。